インフルエンザの予防接種の効果について。時期や間隔もしっかり把握しよう
暑い夏がいつまで続くのかと思っていたら、いつのまにか秋の気配。
急激に季節が変わって、体調を崩されている方も多いのではないでしょうか?
そんな秋に入ると、気にしていかなければならないことのひとつに感染症の流行があります。
みなさんは、インフルエンザの予防接種は受けますか?
近隣の小児科ではすでに予防接種の予約受付が始まっています。
インフルエンザ予防接種の効果はあるの?ないの?
毎年、「予防接種は効果ある・ない」の議論がざわつくかと思いますが、実際のところどうなのでしょうか?
「インフルエンザワクチンの有効性」は、ヒトを対象とした研究において、「ワクチンを接種しなかった人が病気にかかるリスクを基準とした場合、接種した人が病気にかかるリスクが、『相対的に』どれだけ減少したか」という指標で示されます。6歳未満の小児を対象とした2015/16シーズンの研究では、発病防止に対するインフルエンザワクチンの有効率は60%と報告されています。 ※インフルエンザQ&A 厚生労働省HPより抜粋
接種したから、必ず発症を抑える効果があるとは言えないようです。
麻しんや風しんワクチンのような発症を予防する高い効果を期待することはできないが、「重症化」を予防する大きな効果を期待できるのですね。
体の中にウイルスが入り込むことはどうしても防げません。
しかし、予防接種をしていれば
- 感染は防げないが、発症する確率を低くすることができる
- 発症後の重症化を予防することができる
- 合併症発症のリスクを軽減させることができる
といえるのです。
インフルエンザ予防接種の適当な時期は?
インフルエンザの流行時期は、通常12月から翌年3月頃。
それに伴い、インフルエンザの予防接種は、10月中旬頃から始まります。
ウイルスの抗体ができるまでに3~4週間かかることを考えると、
12月中旬頃までに予防接種を受けることが望ましいです。
予防接種は大人の場合(13歳以上)は免疫がすでについているので、原則1回の接種で十分です。
子どもの場合(13歳未満)は免疫が未熟でワクチンの効果もつきにくいため2回接種になります。
1回目の接種から2~4週間の間隔をおいて2回目を接種する計画を立てましょう。
予防接種をした方がいい人・しない方がいい人
予防接種を推奨されている人とは?
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- 保育園・幼稚園・学校などの集団生活をしている子どもとその親
- 高齢者
- 医療・介護関係者
- 学校関係者など
経験上、家庭にウイルスを持ち込むのは外に働きに出ている大人が多いように思います。
子ども達を守るために、積極的に接種するのが望ましいかと!
予防接種を受けるのが適当でないとされている人とは?
(1) 明らかな発熱を呈している者(通常は、37.5度を超える場合をいいます)。 (2) 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者。 (3) 当該疾病に係る予防接種の接種液の成分によってアナフィラキシーショックを 呈したことが明らかな者。 (4) その他、予防接種を行うことが不適当な状態にある者。 ※予防接種法【予防接種実施規則第6条による接種不適当者】より抜粋
体調が悪い人は受けられません。
健康状態や体質において医師と相談の上接種の可否を判断しなければならない人は、十分に効果や副反応などについて説明を受け、理解した上で接種しなければなりません。
まとめ
昨年、子どもは予防接種をしたにもかかわらず、息子はインフルエンザにかかってしまいました。
しかし、やはり予防接種の効果なのか、重症化はせず、「少し風邪が長く続くな」と感じるような状態ですみました。
実は毎年、接種の時期を忘れて慌てて動き出す始末・・・。
今年は慌てることのないよう、早め早めに行動したいと思います!