SLE患者の救世主、プレドニン。多量摂取は危険ではないのか?
今日は、お世話になっているプレドニンについてお話したいと思います。
「できれば服用したくない」
「早く減量したい」
と怖いイメージをお持ちではないでしょうか?
私もそうでした。
アトピー性皮膚炎なので、昔からステロイドとはお付き合いがありました。
そのステロイドを今度は飲むの!?しかも大量に!?
ってよく知らないうちは恐怖しかありませんでしたよ~・・・
いろいろな副作用が現れると噂のプレドニン。
医師の指示をきちんと守り、服用量を守って生活をすれば、感染症をはじめとする副作用にそれほど恐れることはありませんよ(^ ^)
これから服用を始める方、継続して飲んでいる方へ
私の治療状況が、少しでも参考になればと思います。
膠原病とは
プレドニンを語る前に、膠原病をしっかり理解しないといけませんね。
膠原病は、自分の体の免疫に異常が起きて、自分の体の組織を攻撃してしまう病気です。
悪いものだけを攻撃するはずの自分の免疫機能が、攻撃してはいけない自分の臓器を攻撃してしまうのです。
この、異常な攻撃をしているのが自己抗体と呼ばれ、自己抗体が肺を攻撃したら肺炎、皮膚を攻撃したら皮疹、腎臓を攻撃したら腎炎・・・など様々な症状を引き起こします。
その異常な免疫を抑制する目的で、ステロイド剤を始めとする免疫抑制剤が登場します。
プレドニンについて
プレドニンは、合成副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)です。
ステロイドとは、元々私達の体の中で作られている(腎臓近く)ホルモンで、生きていく上で必要不可欠な働きをしています。
このステロイドの成分をもとにステロイド剤は作られていて、体の中の炎症を抑えたり、異常な免疫を抑え込んだりして、様々な病気の治療に使用されているのです。
しかし、ステロイド薬を長期的に服用していると全身に副作用が生じてくる可能性が起きてしまいます。
また、長期間服用していると、自分の正常に働くはずだった副腎が委縮してしまい、体内で作られていたステロイドの働きが弱まり、ホルモンの量も低下してしまうのです。
なので、
治療開始直後は大量のプレドニン投与で炎症を抑え込む(私は50mgスタート)
↓
徐々に様子を見ながら量を減らしていく(必要ならば他の免疫抑制剤も使用)
という治療法をしていきます。(現在10mgまで減量できました)
私のプレドニン服用までの経緯
このプレドニン、効果が強すぎて本当にびっくりしました。
入院したての頃のお話です。
関節痛・尿淡白がかなりひどくなった時、入院しました。
すぐに薬の服用を始めるわけではなく、腎生検だったり異常がある箇所のCTやMRIを撮ったりで、検査検査の毎日が続き、気付けば2週間が経っていました。
もう痛みもMAX、精神的にも参っちゃって下痢や嘔吐・発熱もするしで、そこで初めてプレドニンが投与されました。
それでどうなったかというと・・・
次の日には走れるんじゃないかというぐらいすぐに良くなりました。
熱もガクンと下がり、関節痛もなーい!\(◎o◎)/
嘘みたいなほんとの話。
プレドニン様~!と感謝すると同時に
「この薬、めっちゃ怖っっっ!!!\(゜ロ\)(/ロ゜)/」 となったのを覚えています・・
まとめ
正しく服用すれば、膠原病の救世主になってくれるであろうプレドニン。
自分の判断で減量したり、中止したりすることは決してやめましょう。
長期間飲んでいたところで急に薬をやめてしまうと、体の中のステロイドホルモンが不足してしまい、ステロイド離脱症候群を起こしたりしてしまいます。(血圧低下、だるさ、頭痛、吐き気など)
絶対に医師の指示に従いましょう。
いろいろ悩むところはありますが、ポジティブにお付き合いしないといけませんね。